そろばんは誰が発明したのですか?
令和3年10月
よくある質問の回答
そろばんは誰が発明したのですか?
4択のクイズにしましょう。正解は何番でしょう。
- アメリカ人のエジソンです。エジソンは生涯にわたっていろいろなものを発明しました。最近の研究によると、エジソンが発明したものの中にそろばんの原理(仕組み)に似たものがあったので、そろばんはエジソンが発明したものと言っていいでしょう。
- 昔中国に「素 呂盤」(ソ ロバン)という人がいました。その人が苦労して、そろばんを発明したので、その人の名誉と栄誉を称えて「そろばん」という名前にしました。
- 実はアメリカ人や中国人ではなくて日本人なのです。豊臣秀吉です。その当時、田んぼや畑の面積を測るために(検地) 計算の道具が必要になりました。それで秀吉は、部下に命じて作らせたのがそろばんでした。
- 分からない。
正解は何番か 次の文章で分かりますね。
世の中にある品物や道具の中で、これは誰が最初に考えたとか作ったとかのように個人の名前が分かっているものはほとんどありません。
生活をしている間に、このようなものがあったら便利だなとその当時の人々が考え、工夫していろいろな品物や道具が出来ました。
分かっていることはあります。
今から4千年ほど前にメソポタミアという地方に、砂の上に線を引いて小石を並べて計算をしていたのがそろばんの始まりです。
「砂そろばん」とか「線そろばん」とか言われます。
やがてシルクロードを通って中国に伝わり、石を木の玉にして、真ん中に穴をあけて串刺しにしました。
そのかたちのそろばんが室町時代の末頃、日本に伝わりました。
石のことをラテン語でカルクリと言います。
それが英語のカリキュレーション(計算をする)という言葉になりました。
医学用語でも身体の中の石のことを○○カルクリと言います。
また「タータンチェック」というのは格子縞の織物などのことですが、チェックという言葉は計算に関係があります。
マス目におはじきのようなものを置いて計算した名残りから、「小切手」の意味やホテルを引き払うときの言葉のように、それらの言葉は計算に関係したことに由来します。
育英そろばん教室 谷 賢治